- 10月初旬のモリンガ。
- モリンガの花が咲いていました。
- 今年は宮崎県内3カ所で栽培。
10月初旬のモリンガ
これから収穫時期を迎えるモリンガ畑(2021年もの)の様子を見てきました。場所は宮崎県西都市です。
今年の芽だしは例年より遅めの5月初旬でしたが、良いペースで成長し、10月初旬までの約4ヶ月の間で3メートル以上まで成長しました。モリンガ栽培を始めて5年ですが、最も成長が早く栽培効率も高いと思います。
また、今年のものは非常に葉っぱが大きいです。よくモリンガの葉っぱの大きいものは500円玉くらいの大きさと表現することがあるのですが、さらにふたまわりくらい大きいものも見られ、背丈だけでなく葉っぱの隅々まで栄養が行き渡っているのでしょう。
収穫が楽しみです。
モリンガの花が咲いていました。
モリンガの成長速度と関連している気がしますが,今年は花が咲く確率が高いようです。以前,5000本を栽培した年があったのですが,収穫時に花を確認したのはほんの数本でした。時期も11月とか,秋も深まってくる時期だったと思います。
ところが今年の西都市の畑では,400本に対して10本ほどで開花が見られました。種まきから4ヶ月という短い期間です。とても高い確率だなと思います。
白くて可愛いらしい花で,良い香りがします。例えるならシトラスの香りに近いと感じました。
私たちはタイのチェンマイにも契約農園がありますが,花は人気が高く盗難防止が大変だと話されていました。強壮剤や利尿剤として人気だからだそうです。
今年は宮崎県内3ヶ所で栽培。
こちら紹介した畑は宮崎県西都市にあります。国内栽培を5年以上続けてきた阿万氏の地元に程近い場所にあります。これまで川南町では1町ほど,高鍋町では6反ほどの畑で栽培してきました。
今年は,西都市,高鍋町,串間市の3ヶ所で栽培を行っています。栽培のテーマとしては,モリンガ栽培や収穫の効率化,また越冬できる条件を模索しているところです。ハウス栽培であれば冬を越すことができるのですが、宮崎の温暖な気候で越冬できるのは20%くらいなんです。もともとインドや東南アジア,アフリカなど熱帯地方で自生する植物ですので,温暖な宮崎県でも自生の環境としては適しているとは言えないんです。
※タイ チェンマイ契約農園についてはこちら
話を効率化に戻しますが,宮崎では多くの農作物を育てていますが,鳥獣被害に見舞われる作物も多く,また農家さんの高齢化も進んでいる事から同じ畑を利用した代替作物の検討もされています。そこで,種まきから栽培までの労力が比較的少なく,農薬を使わなくても虫も来ない,鳥獣の被害もないモリンガ栽培の検討をはじめているところです。
そういった側面から,3ヶ所での栽培を行っていますが,農地の活用や農家さんの安定した収入に繋げられたら素敵だなと思っています。