私たち太陽の食卓は,モリンガの栽培から関わり最終商品まで責任を持って製造し,皆様にお届けすること、そして喜んでいただくことを日々考えながら活動しています。なので,目を配るポイントはとても多岐に渡ります。
特に原料となるモリンガの栽培や品質については国内,タイと二つの農園それぞれのメリットを活かせるように考えています。
国内生産のメリットは,自分たちの目で成長を確認しながら進められること。
デメリットは,宮崎でも基本的に越冬できないので,収穫が終われば冬のうちに畑を元に戻し,また来春に種植えからスタートしなければいけない点,それに伴い秋に収穫したモリンガを次翌年の秋の収穫まで乾燥保管しながら使わなければいけない点があります。この状況は急な受注増に対応できないことになりますし,多くのお客さにご迷惑をかけてしまう事になります。
そういった課題から,モリンガの自生地域である東南アジアのタイにて契約栽培をスタートさせました。
契約農園はタイの北部チェンマイにあります。日本でいう京都のような感じでしょうか,もともとはタイの首都バンコクとは別のラーンナー王国の首都であり,文化的にもミャンマーなどの影響を濃く受けていた地域でもあります。当時の寺院もたくさん残っていて旧市街などを散策すると楽しいですね。
気候は,海抜400メートルはあるものの日中は40度を越すことも珍しくありません。冬場に山間部に行くと肌寒く感じることもあります。もちろんあちこちでモリンガが自生している地域です。なので,農薬等もそもそも必要ありません。
チェンマイ農園のメリットとしては,自生できる環境なので栽培が楽な点です。冬でも枯れる事がないので、年中収穫が可能です。つまり国内と比較してフレッシュな葉っぱを常時製品化できる点が優れています。
あとは、個人的な感覚では、モリンガ自身にストレスがない環境なので植物としてのポテンシャルが引き出されているのではないかと感じています。スリランカの紅茶、南アフリカのルイボスティーのようにモリンガも自生地域のものがやはり優れているのではないか、とも考えています。
デメリットとしては、コロナ禍においては、輸入に関して航空便が使えず船便になっているので若干時間がかかっていること。現地の経済状況やスタッフのモチベーションへの不安でしょうか。
タイは2021年秋以前からプーケットやサムイ島では隔離なしで入国ができるようになり、バンコクでも11月1日から日本を含む46ヵ国の国籍であればワクチン接種済みという条件で隔離なしでの入国が可能になりました。観光大国ですから、こういった受け入れから立ち直って欲しいと思います。
国内の宮崎県内の農園とタイの農園それぞれの長所を活かし、フレッシュでパワフルなモリンガを活用して、喜ばれる商品作りを進めていきたいと思います。